10年ほど前に、知人から譲り受けた民俗楽器がそれはたくさんあり…
しかし民俗楽器がゆえに、普通のコンサートではなかなか使う機会がなく、実家に眠っていました。
今回のデュオコンサートで何か使えないかなと思い、宝の持ち腐れという名の段ボール箱から発掘してきたものの一つ。
一体どこの国の、何という楽器なのか、今の今まで知らなかったのですが、ナイジェリアの楽器で、葦のチター「モロ」というそうです。
楽器というより、「音の出るおもちゃ」という感じでしょうか。
【日本玩具博物館】のホームページより引用させていただいて、紹介したいと思います。
「弾く楽器」のコーナーには、フィリピンに伝わる竹のチター「ズルダイ」(長さ約40cm)やナイジェリアの葦のチター「モロ」(長さ約35cm)を展示しています。(中略)モロは、切り出し弦をつけた葦を筏状に組み合わせ、下に共鳴箱となる瓢箪を置いて演奏する民族楽器です。爪弾くと、ポロン、ポロン♪と、雑音性のあるやさしい音色が響きます。ズルダイやモロが洗練を重ねて、西洋のチターや中近東のダルシマー、あるいは、東洋の琴へと洗練され発展を遂げていくわけですから、これらは、今、演奏家が使う弦楽器の先祖にあたるものといえるでしょうか。
ケチキメートの自然遊びの中で伝承される「葦のチター」は、発音の仕組自体が明確。その素朴さは民族楽器にも共通しています。大昔に人々が発見した音を出す仕組は、伝承玩具の中に保存され、また民族儀礼などに登場する楽器の中にも保存されていると考えられます。
これからリハーサルを重ねる中で、変更する可能性もなきにしもあらず…ですが、モロのほかにも、普段はあまり使わない楽器が色々登場する予定です。
これも現代曲ならではの楽しみだなと。
「Silence must be!」独特の世界観をお楽しみに(^^)
【お知らせ】中村めぐみ・久保菜々恵 打楽器デュオコンサート COCOー湖鼓ーDUO - フルコースをおすそわけ