ありがとう
生きるものの定めとわかっていても、家族がいなくなるのは辛い。
能天気でマイペース、大人しくておだやかで明るくて食いしん坊。
彼が家にやってきた日、車中、段ボール箱の中で小さく震えていた姿。
家の廊下とリビングをひたすら走り回る姿。
学校から帰ってきた私を、カーテンの隙間から覗く姿。
チーズやヨーグルト、アイスをもらえなかった時の拗ねた目と甘える声。
楽しい時に出す、高めの明るい吠え声。
17年分の熱と愛が、心に焼き付いているのを感じます。
小さい命を最後に腕の中にぎゅっと抱きしめて、
鼻をつけて
匂いと感触を心に刻んで
感謝とお別れを言いたかった。
タイミング悪く遠い国に来ていて、それが叶わないのだけが、つらくて、心から残念。
今すぐにでも帰りたい
天寿を全うしたということは頭で分かっているけれど、心はまだ彼を思っています。
ブログに書くのも気がひけたけど、
吐き出したくて、ことばにして心の整理をしたくて、書いてしまいました。
17歳3ヶ月。本当によく頑張って生きたね。
今日咲いたチューリップを抱えて、静かに穏やかに眠りにつきました。
苦しまなくて、よかった
ありがとう。