フルコースをおすそわけ

打楽器奏者・中村めぐみの毎日、ちょっとおすそわけしてます。

アンサンブルの魅力

母校・同志社女子大学へ、久しぶりに行ってきました。

 

打楽器部屋では、今月末にある「同志社女子大学打楽器専攻生によるアンサンブルコンサート」に向けて、現役生たちが師匠のレッスンを受けていました。

 

1年に1回、この時期に企画されるこのコンサートも、今年で28回目なのですね。

4回生が企画し、専攻生全員で運営していくコンサート。

 

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「コンサートをしよう」という話が生まれたところから、「コンサートを終えた後の事務処理」までを実務的にも経験します。

 

企画というと、やりたい曲をやって、演出もあんなことやこんなこと〜と、好きにできそうですが、実際に15人ほどの学生が出演するとなると、担当曲の配分(曲数も均等になるよう、編成を考えて選曲しないといけない)や、使う楽器をどうするのか、どこから手配するのか、予算とつりあうのか、お客さんが疲れないように曲調や曲順に気を配っているか、1曲に乗る人の役割(各人の得意不得意や、4回生のリーダーを筆頭にして練習がすすむようなパート割にする)、楽器山盛り・転換大移動の6曲たちをいつどこで何回練習するかのスケジューリング、当日全員でやる舞台転換をスムーズに行うための移動楽器の割り振りから、転換だけのリハーサル(全く音は出さない!笑)まで・・・・

 

まじで膨大・・・

書いていて、こんなにあったか〜と思いますが、まだまだありますね。特に「打楽器だからこそ」つきまとう問題がたくさんあると思います。今でも自主企画で打楽器のコンサートをするときは、共演人数が少ないので苦労の差はあれど、同じようなことが為されています。

私が在学していた時は、3回生の時に、20回の節目のコンサートがあったのですが、これが新型インフルエンザの影響で延期になったり、記念誌を作成したりも(この時の4回生の先輩方の仕事量は、本当の本当に半端なかった)。

 

コンサートが終わったあとは、本当にもぬけの殻になりますが、

準備を含めて、学生同士がものすごく密に関わり、演奏の細かいところを見たり、指摘しあったり、それを通して性格や内面をみたりして、心丸裸になって過ごすので、仲間意識がものすごく強くなります。

仲間意識・・これは、打楽器の人、もしかしたら音楽をする人全員にとって、目には見えない生命線みたいなものかもしれません。。

 

打楽器部屋の雰囲気も会話も、アンサンブルコンサートの練習を始める前と、終わってからでは全く違うものになっていて、絆って、こういう時間を過ごして強く繋がっていくのだなと思います。

 

演奏だけではない、ここで学ぶから得られる、アンサンブルの魅力だな〜

・・とそんなことを、昨日の打楽器部屋から感じて帰ってきました。

 

毎日通学しんどかったけど、同女の打楽器部屋、大好きだったな〜

 

そんな彼女たちの、こころ丸裸で挑む渾身のコンサート、京都で500円で聴けます!

よろしければ、生の打楽器アンサンブル、聴きにいらしてください

 

*めぐみ*